SMBC

SMBCグループ

第一期SSA活動の振返り

①トップ写真.jpg

Student Sustainability Adviser

~学生の感性や思考を取り入れ、社会的価値を創造する~

②セカンド写真.jpg

世界が直面する社会課題は拡大・深刻化している現代。いま企業には、限られた資源を有効に活用し、自らの技術力やサービス、取組を通して持続可能な社会の発展に貢献することが期待されている。 SMBCコンシューマーファイナンス(以下、SMBCCF)は、多様な社会課題が解決に向かうためには、これまでの活動の延長線上にはない、従来の発想に捉われない視点が必要であると考えた。そこで新たな活動として、社会課題への関心が高く、発想に柔軟な視点を持つ現役学生と共にこれからの未来を考える「Student Sustainability Adviser(以下、SSA)」という制度を開始した。 第一期SSAは2023年10月~2024年3月まで活動したが、SSAへインタビューを通して活動を振り返る。

SSA活動に参加したきっかけ

今原 「大学院の研究では金融をテーマに扱う機会もあって、もともと金融機関の活動には興味を持っていました。福井大学の准教授には、SMBCCFから出向している社員がいますが、その繋がりからSSA企画の構想を伺い興味を持ちました。活動に参加すれば、机上の知識だけではなく実際の金融機関で働く社員の声や現場、価値観など貴重な経験ができると思い参加を決めました。」 中島 「私のきっかけは某ラジオ番組です。そのラジオ番組では経営者1名と、大志を持ったZ世代の若者をゲストに迎えた番組が毎週放送されています。その番組へ参加する機会があり、たまたまSMBCCFの金子社長(現会長)と出会ったのですが、社会的価値創造の取組として金融経済教育活動に注力している話を伺いました。 私自身もキャリア教育の活動をしているのですが、SSA企画を聞いたときに金融経済教育とキャリア教育には密接な関わりがあると感じ、自分の経験や糧にもなる。また、今後の将来を担う方たちの育成に携われることは魅力的だと思ったので参加しました。」

テスト写真03.jpg

大杉 「私のゼミでは『プロミスへの提言』と題して、SMBCCFのことを学び、自ら研究して、新規事業や活動を提案するという少し変わった取組を行っています。それがきっかけでSMBCCFと接点がありました。『プロミスへの提言』は限られた部署との接点しかなったのですが、SSA企画ではもっと企業に入り込んで活動できると聞き、ぜひ挑戦してみたいと思ったのがきっかけでした。」

3つの活動テーマ

半年間の活動期間では、大きく3つのテーマに分けて毎週2時間のディスカッションを積み重ねてきた。それぞれのテーマと印象に残っていることを振り返る。 ●テーマ1:金融経済教育 今原 「SMBCCFでは金融経済教育に注力していますが、その活動の意義や取組には感銘を受けました。この活動を今まで以上にPRしていくにはどうすればよいかという問題意識を持っていると聞き、世の中の金融リテラシーを高めていく一助になりたいと思いました。ディスカッションでは本当に様々なアイデアが生まれましたが、SMBCCFからは『ディスカッションで生まれた意見については可能なものから順番に取り入れていきたい。』との言葉をいただき、SSAとして貢献できたと感じました。」 ●テーマ2:顧客コミュニケーション 大杉 「2つ目は、顧客とより良いコミュニケーションを築くためにできることをテーマにディスカッションしました。SMBCCFでは2023年10月から『お客さまと社会のこれからをずっと応援する』を掲げ、『応援』というキーワードを大切にしています。デジタル化が増々進む現代社会において、お客様に対して接点を持つ手段は多様化していますが、どうすれば応援を実現できるのかについて意見交換をしました。今後、私達と意見交換したことがどのように活きてくるのか、とても楽しみにしています。」 ●テーマ3:魅力ある企業 中島 「最後のテーマは、魅力的な企業に成長していくためにはどうするべきか議論しました。もともと女性活躍推進やダイバーシティ等のテーマには興味があって、私自身もキャリア教育の一環として学校で登壇するといった活動をしています。ディスカッションでは、やりがいや働きやすさなどSSAが感じる意見を中心に議論をしましたが、様々な考え方に触れることができました。価値観が多様化する現代社会において、絶対的な正解はありません。だからこそ表面的な解決策として新たな制度やサービスを取り入れるのではなく、SMBCCF内の社員一人一人に向き合い続けることが重要であると再確認しました。議論で出た意見やアイデアを活用していただき、SMBCCFで勤務している社員の方々や、これからSMBCCFへ入社される皆さまの一助になれば嬉しいと思います。」 SSAとのディスカッションは、SMBCCFにも多くの気づきを得ることができた。 一例を挙げると、金融経済教育活動ではこれまでも多くの教育機関へセミナー提供している。ディスカッションでは「一般の人が金融リテラシー習得を必要と感じるタイミングは、何らかのライフイベントが発生する時期もあるのではないか?結婚や就職、引越し等、そういったサービスを提供しているような企業と協働することで、より多くの社会課題解決に資する活動に拡大していくのではないか?」とのアイデアをいただき、企業とパートナーシップの構築に対する在り方に対して新たな視点を持つことができた。 「顧客コミュニケーション」や「魅力ある企業」のディスカッションにおいても、従来以上に人々の価値観は多様化しており、企業に求められる対応には単一の正解はなく、スピーディに対応していく必要性を再認識することに繋がった。

得られた経験

③SSA Tree.jpg

中島 「活動期間中にSMBCCFの経営会議に参加させていただきました。Z世代としての意見、そしてアイデアベースではない『提案』をすることができ、社長をはじめとした役員の皆様からフィードバックをいただけたことで、我々の提案を真剣に受け止めてくださっていると感じ、嬉しかったです。学生の間に、このような経験ができたことは有難かったと感じています。」 大杉 「SMBCCFでは、2023年度からの3年間を計画期間とする中期経営計画を策定し、それを視覚的に表現するための「CF Tree」を作成されていることを伺いました。これに倣って、私たちの活動を表現するSSA Treeを作成しようとの話になったのですが、そのデザイン担当を担いました。第一期生である私たちの個性や6ヶ月の活動について振り返りを行うなかで、本当に色々な活動や議論をしてきたなと感じました。ぜひ、SMBCCFにはもっと大きな木に成長するよう、今後もSSA活動を続けてほしいと思います。」

今原 「僕は、中島さん、大杉さんが挙げてくれた経営会議への参加や、SSA Tree作成もありますが、毎週のように実施したディスカッションがとても刺激的でした。自分の意見についても、なぜそのように思うのか深掘りしていくと、実はあんまり考えていなくて、ただ何となくそう思っているだけであり言語化できていない場面が何度もありました。Z世代の価値観として意見を出すうえで、思考を深めるとより活発な議論ができ、最初は苦労しましたが社会人の方とできる議論は自身の成長にも繋がったと感じています。」

ともに未来を創造

半年間の活動を通して、SSAからはZ世代の代表として様々な提言をいただき、SMBCCFにとっても多くの気づきを得ることができた。 世の中には、まだまだ解決すべき社会課題がたくさんある。これからもSSA活動を通して、SMBCCFや学生が成長していき、お客さまや社会から「いいね」と支持いただけるよう社会的価値の創造に取り組んでいきたい。

④金子社長・加藤役員・SSA3名記念写真03.jpg

以上

Page Top